その前に一度、韓国を旅した際、夫に連れられて仁寺洞(インサドン)の骨董街に行ったことがありました。
「きっと好きだと思うよ」と言われて見たポジャギのことは、いまもよく覚えています。まさにステンドグラスのようで、これまで出合ったことのない美しさ。一瞬で心を奪われました。
ポジャギと一言で言っても一重や二重仕立て、中綿を入れたもの……とさまざまありますが、一重で仕立てるパッチワークなんて、世界中でポジャギだけではないでしょうか。
繋がれた布のひとつひとつも素晴らしいと思いました。透かし模様や刺繍が入っていたり、質感も色も日本では見たことのないものばかりで。