「自分が相手の立場だったらどう思うか?」を考える
自我は防衛本能であり、無意識の働きなので、まずは自分の心、誰もが持つ「我」という存在、そのエネルギーや情動の強さを知ることが大事でしょう。
どんなに修行を積んだとしても、ブッダのように「我」を完全になくすことができる人はいないのです。
あなたが自分のことを大切に思うように、相手もまた自分のことが大切。
そのことを認識しておくことができれば、自然と人に対する共感や思いやりが生まれてくることでしょう。
自分の「我」だけを優先させず、なにごとも自分に引き合わせること、「自分が相手の立場だったらどう思うか?」を考えてほしいのです。
※本稿は、『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』(著:大愚元勝/アスコム)
本書では、長年にわたり数多くの人々の悩みや苦しみと向き合ってきた禅僧である著者が、仏教の思考法に基づき、自分の心との向き合い方、負の感情の手放し方をお伝えしていきます。