晩婚化が社会問題となるなか、婚活のためのマッチングアプリが普及し、「アプリで出会って結婚した」という声も聞こえるようになりました。約30年にわたり、あらゆる婚活にトライしてきた婚活ジャーナリストの石神賢介さんは、婚活そのものを楽しみ、婚活から抜け出せなくなる「婚活中毒」の危険性を訴えています。その石神さん「女優やアナウンサーのようなふだんの生活では接点のない女性と知り合える」と言っていて――。
新山千春、鷲見玲奈、渡辺直美……が次々とアプリ利用を告白
2022年9月、タレントの新山千春が13歳年下の一般男性と交際していることをテレビ番組で告白した。恋人とマッチングアプリで知り合ったという事実が出演者や視聴者を驚かせた。
新山は2014年に元プロ野球選手だった前夫と離婚。38歳になった2019年に、13歳の娘の後押しで恋人探しをスタート。海外のアプリでその13歳年下の男性と知り合って交際を始めた。海外のアプリを選んだ理由は、自分がタレントだと知らない人と出会いたかったから、と語っている。
婚活アプリには彼女のような著名人も登録している。実際に多くの女性タレントがメディアを通してカミングアウトしていた。
婚活や恋愛相手探しでマッチングアプリの利用を打ち明けた著名人は、フリーアナウンサーの鷲見玲奈、モデルの梅宮アンナ、タレントの渡辺直美など。彼女たちはアプリの利用体験をテレビ番組で語った。
渡辺は2014年にニューヨークに短期留学。この時期に実名でアプリに登録したという。筆者もニューヨークにいた時期があるが、アメリカでは日本よりもずっと早くからマッチングアプリはスタンダードだった。国の面積がだだっ広く公共交通機関も行き届いていないので、インターネットで相手と交流する手段が急速に発達した。
ブロガーの桃も35歳のときにアプリで出会った6歳年下の男性と結婚。
著名人が次々とアプリの利用を打ち明けたことによって、もはや婚活ではスタンダードになっていることが広く知られるようになった。