パンジャブ・ミュージック
元々はインドとパキスタンにまたがるパンジャブもしくはパンジャーブという地域の音楽と踊りを指していたパンジャブ・ミュージック。さまざまなスタイルがあり、音楽的に決められたスタイル・ジャンルを指すわけではなくパンジャブのミュージシャンが創る音楽の事を「パンジャブ・ミュージック」というようです。そして、このパンジャブに住む人々は頭にターバンを巻く事で知られるシーク教徒が多くパンジャブ・ミュージックのミュージシャンもターバンを巻いている人が多いようです。
また、インドといえばハリウッド映画ならぬボリウッド映画が世界的にも人気になっていますが、このボリウッドもパンジャブ・ミュージックに大きく影響を受けています。そして、このパンジャブ・ミュージックはインド国内から火が付いたというより、欧米で先に注目されたのです。特にロンドンの音楽シーンで注目を集め、それがインドに逆輸入され、パンジャブが今やインドの音楽産業の中心となったのです。
その背景は、パンジャブ人に多いシーク教徒が移民として世界中に広がっている事がある様です。
それでは、私がお勧めするパンジャブ・ミュージックを2つご紹介しましょう。
先ず、AP DHILLON(エーピー・ディロン)の「DESIRES」
AP DHILLONはインド系のカナダ人。彼は特にイギリスで人気があり、「BROWN MUNDE」「Majhail」などの曲が大ヒットしています。
洗練されたHip Hopですが、やはりインド的な雰囲気があってとてもユニークなサウンドとなっています。
もう一つ、ボリウッド映画「Laung Laachi(ラウン・ラーチ)」のテーマソングをご紹介しましょう。なんとYouTubeで約15億回再生です。この曲もサウンドは欧米的なポップなものですがメロディーと歌い方がインド的ですね。でも聴いているとドンドン癖になってきます。
https://www.youtube.com/watch?3ONzh3tf884
今や世界一の人口となり、国際的にもさまざまな分野で影響力を増しているインド。
でも意外と日本では今のインドのトレンドは知られていないですね。