アイルランドのケルティック・ミュージック

さて、次にインドから更に西に向かい、一気にヨーロッパまで飛びましょう!

今回のヨーロッパではアイルランドのケルティック・ミュージックをご紹介したいと思います。実は最近、アイルランドと縁深い方々とお話をする機会が何度かあり、是非、アイルランド行ってみたいと考えているところです。

先ず、アイルランドという国について少しお話ししましょう。アイルランドは正式にはアイルランド共和国。イギリス・イングランドの西側にあるアイルランド島の大部分を占める国です。首都はダブリンでアイルランドの人口約512万人のうち4割がダブリン近郊に住んでいるとの事です。ギネスビールでも有名ですね。アイルランドはその緑豊かな自然に恵まれ「エメラルドの島」とも呼ばれています。またアイルランドはとても豊かな国で2022年の一人当たりの名目GDPは世界191ヵ国中3位(因みに日本は30位)です。

ケルト文化が息づくアイルランド

しっかりとケルト文化が根付いているアイルランド。そのアイルランドの音楽であるアイリッシュ・ミュージックはケルティック・ミュージックとも呼ばれています。

このケルトとは諸説ある様ですが、紀元前5世紀くらいからヨーロッパに入ってきた自然崇拝の民族の事で、ケルト語を話し文字を持たなかった事から記録がほとんど残っていないなど、謎が多い民族なのです。

このケルトの文化はキリスト教が普及する以前のもので、太陽と大地の古い神々を信じ、あらゆる生き物の中に霊的な存在を見いだしていたと言います。これは日本の「全てのものに神様が宿っている」という考えに近く、そのせいか、アイルランド人と日本人は性格的にも共通点が多いと言われています。

さて、そんなアイルランドのアイリッシュ/ケルティック・ミュージック。これも大変幅が広く「ロンドンデリーの歌(ダニーボーイ)」や「庭の千草」といった、日本でも古くから親しまれているアイルランド民謡から、U2やシンリジィーのハードなアイリッシュロック、そしてエンヤやケルティックウーマンなどのヒーリング的な美しいサウンドさまざまです。

ケルティック・ダンス

そして今回ご紹介したい私の一押しは「リバー・ダンス(River Dance)」です。私もこのリバー・ダンスは1999年の日本公演で初めて観たのですが、あまりに感動して翌年の公演も観に行きました。内容はアイルランドに伝わる神話や伝承を元に、アイリッシュ・ミュージックとアイリッシュ・ダンスを中心としたステージパフォーマンスで、何十人ものダンサーが踊る、主に足の動きだけで踊るアイリッシュ・ステップダンスは圧巻です。是非、機会があれば本物をご覧ください。アイルランドの首都ダブリンに行けば夏季(6〜9月)には観られる様です。

今回の最後の国は南米です。南米も音楽の宝庫。ブラジルのサンバやボサノバ、ジャマイカのレゲエ、アルゼンチンのタンゴ、メキシコのマリアッチ、ペルーのフォルクローレなどなど。