(c)Simon Pauly

気心の知れた仲間たち、ベルリン・フィル八重奏団

今のベルリン・フィル八重奏団のメンバーを紹介しますね。

まず僕(第1ヴァイオリン)。それからロマーノ・トマシーニ(第2ヴァイオリン)はもう25年くらいメンバーですが、昔は他のオケでコンサートマスターをやっていた人です。

アミハイ・グロス(ヴィオラ)は、僕がベルリン・フィルに入った1年後に入団したんですけど、その前から仲が良くて、室内楽をやっていました。エルサレム・カルテットの元メンバーでもあります。

クリストフ・イゲルブリンク(チェロ)が最年長かな。この八重奏団のメンバーとしては、今回の公演が最後かもしれません。ムードメーカーで、ピアノもショパンも弾けるくらい上手でジャズもできる。

エスコ・ライネ(コントラバス)はこの楽器の世界ではキング。今の名コントラバス奏者たちは、ほぼみんなこの人に教えてもらっていますよ。

ヴェンツェル・フックス(クラリネット)は日本でもおなじみの、もはや伝説の存在ですね。奥さんが日本人の方なので、僕も家族ぐるみで仲良くしています。

シュテファン・シュヴァイゲルト(ファゴット)は新しく僕らのグループに今回初めて入っていますが、長年首席奏者として素晴らしい演奏をしています。

シュテファン・ドール(ホルン)は言うまでもなく世界でもトップの演奏家で、実際にオケの代表もしていますが、とても優しくて、いつも一緒に飲んでいます。

みんな、大の仲良しですよ。

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