気心の知れた仲間たち、ベルリン・フィル八重奏団
今のベルリン・フィル八重奏団のメンバーを紹介しますね。
まず僕(第1ヴァイオリン)。それからロマーノ・トマシーニ(第2ヴァイオリン)はもう25年くらいメンバーですが、昔は他のオケでコンサートマスターをやっていた人です。
アミハイ・グロス(ヴィオラ)は、僕がベルリン・フィルに入った1年後に入団したんですけど、その前から仲が良くて、室内楽をやっていました。エルサレム・カルテットの元メンバーでもあります。
クリストフ・イゲルブリンク(チェロ)が最年長かな。この八重奏団のメンバーとしては、今回の公演が最後かもしれません。ムードメーカーで、ピアノもショパンも弾けるくらい上手でジャズもできる。
エスコ・ライネ(コントラバス)はこの楽器の世界ではキング。今の名コントラバス奏者たちは、ほぼみんなこの人に教えてもらっていますよ。
ヴェンツェル・フックス(クラリネット)は日本でもおなじみの、もはや伝説の存在ですね。奥さんが日本人の方なので、僕も家族ぐるみで仲良くしています。
シュテファン・シュヴァイゲルト(ファゴット)は新しく僕らのグループに今回初めて入っていますが、長年首席奏者として素晴らしい演奏をしています。
シュテファン・ドール(ホルン)は言うまでもなく世界でもトップの演奏家で、実際にオケの代表もしていますが、とても優しくて、いつも一緒に飲んでいます。
みんな、大の仲良しですよ。