老犬のお世話で頼りになるのは「プロの助っ人」である

愛犬が年を取ってから慌てても遅い。信頼できる人間関係を愛犬が若いころから築き上げておくことが大切だ。

そして、介助や介護が必要となった老犬のお世話で最も頼りになるのはプロの助っ人。長い付き合いで愛犬の持病や性格や行動などがわかっていれば、安心してお願いできる。

現在、私たち夫婦も泊まりがけで仕事に行くときは、かかりつけの動物病院のペットホテル。日帰りの仕事で長時間留守をするときはトリマーのキミコさんのデイサービスを利用することで、未来の介護を頑張りすぎず、上手にやりくりしている。

そしてお迎えに行ったときの未来の甘えっぷりを見て、またお世話を頑張ろうと思えるのである。

人は誰かの救いを借りて生きている。愛犬のためにも、困ったときには迷わず「HELP!」と言えるようにしておきたい。

そんなときは、ひとりで頑張ることをせず、ぜひ周囲にいる人たちに助けてもらうことをお勧めしたい。

※本稿は、『うちの犬(コ)が認知症になりまして』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
認知症で「夜中の遠吠え」を始めた柴犬・未来に投薬するか悩んで。犬のことを考えるあまりに飼い主が体調を崩すのも問題だ
16歳を過ぎて夜間徘徊を始めた老犬・未来。認知症という病は彼らにしかわからない「不思議」に満ちあふれている
伊集院静 異国の犬の墓前で、愛犬の顔を思い浮かべて。別れは必ずやって来る。でも出逢ったことが生きてきた証しなら、別れることも生きた証しなのだろう

うちの犬(コ)が認知症になりまして』(著:今西乃子/青春出版社)

すべての愛犬に訪れる「老い」にどう備えるか…17歳の超高齢犬・未来(柴犬・メス)との“ますます愛しくなる介護”をユーモラスにつづったエッセイ。認知症対策や介護の知恵、老犬と楽しく幸せに暮らすコツなど、「老いじたく」のヒントが満載!わんこ大好きなマンガ家・あたちたちさんの描き下ろし4コママンガも掲載。