(撮影=小川剛)
どれほど頑張って守ったつもりでも、ひと夏を過ぎた肌は、さまざまなダメージを受けて疲労が蓄積しています。この先、シミ、シワ、たるみが増えるのか明るくなめらかな若々しい肌をキープできるかは、夏の終わりの対処次第。肌の変化に合わせた最適な修復スキンケアを、皮膚科医がアドバイスします(撮影=小川剛 イラスト=sino 取材・文=片岡えり)

レチノール配合化粧品を夜のお手入れにプラス

肌コンディションが安定したら、“攻めのケア”を取り入れて。

「過剰に作られたメラニンなど肌の奥に溜まった老廃物を追い出すには、加齢とともに遅くなる肌のターンオーバーを促すのが一番。手軽で即効性があるのは、肌表面に残る古い角質を除去するピーリングケアです。とはいえ、摩擦を与えるスクラブは力加減が難しいため避けて、塗布するだけでOKなアイテムを選びましょう。加えて、レチノール配合の化粧品で新陳代謝をアップし、肌が生まれ変わる力を高めるのもおすすめ。レチノールはシワやくすみのケアにも有効なエイジングケア成分です。夜のお手入れにプラスして」

このタイミングで意識したいのが、真皮の弾力底上げケアです。

「夏の間のダメージで、量も質も低下したコラーゲンやエラスチンの生成をサポートして。食生活ではビタミンやミネラル、タンパク質摂取を心がけてください」