元大学職員の二人が徹底的に「大学職員のリアル」を公開!(写真提供:ラテラル/「ウワサの人気職『大学職員』のリアルに迫る!」より)

「休日たくさん! ラクなのに高収入!」そんな噂が広がり、大学職員への就職が人気を呼んでいます。でも実際のところ、どうなのでしょうか? マンガ家のあんじゅ先生と、追手門学院大学客員教授の倉部史記さんという元大学職員のお二人が、悲喜こもごも、徹底的に「大学職員のリアル」を明かしたトークイベントが開催されました。今回はその前編です。

「9時5時で年収1000万円」という噂の真相

倉部 今日は元大学職員二人のコンビが、ぶっちゃけトークをお届けします。僕は現在、進路指導アドバイザー、高大共創コーディネーターという肩書きで活動しています。

あんじゅ 「昭和が生んだ天才美少女漫画家」、あんじゅ先生です!

倉部 (笑)。決め台詞とポーズがあるんですね。

さて、実はいま大学職員が密かな人気職業です。転職のイベントでも目玉になっているほど。「今回の転職フェアでは学校法人早稲田大学が出展します!」みたいな、大企業と同じノリで目玉扱いされています。ウェブには「楽で儲かる」「誰でも年収1000万円いくよ」なんていう情報があふれていますが、おそらく現役職員の方は見るや否や「嘘つけ」ってツッコミを入れているはず。1000万円いっていたら、僕たち大学職員をやめてなかったですよね。

あんじゅ 9時5時で1000万円だったら、やめないですよ~。もちろん、一部にはもらっている人もいると思いますし、中にはボーナスが年3回あるなんていう大学もあるそうで、それを知った時は驚愕しましたが。しみじみ、大学ごとに給料って違いますよね。

倉部 おっしゃるとおり、千差万別です。僕らが大学職員を辞めた事情はおいおい明かすとして、まずは自己紹介を兼ねて、僕たちのキャリアからお話を始めましょうか。

僕の履歴書には、大学名が9個も入っています。出身高校の付属校から始まって、ここ関西ですと追手門学院大学の客員教授という肩書きもいただいています。では、大学職員はどこの大学で勤めていたかというと、東京の工学院大学です。

新宿と八王子にキャンパスがあって、新宿は都庁の近くに30階建てビルを構えています。学園祭の恒例企画は1階から29階まで階段を駆け上がるレース……若さって無謀ですね。

今でこそ僕は全国各地を訪れて、高校の進路指導の先生方とおつきあいする日々ですが、大学職員だった当時は入試にまったく関わっていませんでした。教務部という、皆さんが就活や転職の際に卒業証明書を受け取りに行く窓口ですね。あと時間割表の作成や教室の割り振り、履修登録なんかを担当していました。