とろみ+少量で食べ、姿勢にも気をつけて

すでに、「うまく飲み込めない」「すぐムセる」など嚥下機能が悪い人は、まず食事の工夫が必要です。大切なのは、のど越しのよい「とろみ」のある「やわらかい」「ベタベタしない」ものを食べること。

たとえば、卵かけご飯やとろろご飯、茶わん蒸し、絹ごし豆腐、ヨーグルトなど、なめらかなものやあんかけ状のものはムセにくいメニューです。汁物も同様に、さらっとしたお吸い物より、ドロッとしたポタージュスープなどもよいでしょう。

逆にムセやすいのは、餅、おにぎり、フランスパン、ひじき、巻きずし、そぼろ、みじん切りの野菜、リンゴなど、口の中で細かくバラけるもの。酢の物や辛い物など、刺激があるものも要注意です。果物ならバナナをおすすめします。果汁が多いものは口に入れたときに水分だけが気管に入りやすいため、少量ずつ摂るようにしましょう。

食べ方にもコツがあります。とにかく一口の量を少なくすること。小さなスプーンで食べ、箸を使う場合も少量を口に入れるようにして一口ずつゴックンと飲み込んでください。

消化を促すために「よく噛んで食べること」が推奨されますが、誤嚥対策の面から見ると、あまり噛みすぎるのもよくありません。噛んでいるうちに気管に入ったり、食道の入り口にたまった食べ物の一部が誤って気管に入ったりするからです。適度な回数で飲み込むよう心がけましょう。

食事中の姿勢も重要です。床に座ったり、ソファなどの低い椅子に座っているとのどが圧迫されるため、椅子に深く座って背中を背もたれにつけ、足を床につけて食事をするようにしましょう。

背筋を伸ばし、軽くお辞儀をした姿勢で食べると誤嚥しにくくなります。食事中のおしゃべりやテレビの視聴など「ながら食い」もできるだけ避けて。誤嚥を防ぐためには食事に集中することが大切です。