トイレ付き電車の誕生
1920〜30(大正9〜昭和5)年、電車にもトイレ付きがあらわれました。
難波〜和歌山市、新宿~小田原間などの比較的長距離電車にトイレが付き、とくに南海鉄道の豪華列車にはトイレが設置されました。
1924(大正13)年製の参宮急行(現・近鉄)、小田原急行、東武鉄道、国鉄横須賀線、富士身延鉄道などの車両にトイレが付きました。しかし、当時はいずれも汚物は列車から垂れ流しでした。
当時、トイレの汚物は直接流し管(汚物管)経由で車外に流され、便器の洗浄には手洗いの水が使用されたようです。