流行は復活するから、服は断捨離しない

コーディネートを考える時は昔の服も引っ張り出し、「今の自分なら、昔のこの服、いけるんじゃないか」と合わせてみる。

すると、以前は似合わなかった服が、体形と顔の変化や年齢を重ねたことでしっくりくることも。こんな瞬間が最高に嬉しいんですね。

片岡さん「私自身、新しい服ばかり着るのではなく、着回しもたくさんします」(写真:片岡鶴太郎さんのインスタグラムより)

服も自分も年を重ねて、再びマッチするようになるわけです。ファッションは流行が一回りするので、一度廃れたデザインも数十年すると復活します。

例えば私が太っていた20代の頃に着ていた服は、今の私には大きいですが、オーバーサイズでブカブカの服を着るのが流行(はや)れば、また着られる。

だから私は、服を断捨離しません。似合わないと思って捨てたら、着られる時が来た時に後悔しますから。捨てずに持っているに限ります。

実際に、「あっ、あの服が合いそう!」と閃いて探したらなくて、「還暦で引っ越しする時に、人にあげたんだった……」と気づいた時はショックでした。

20、30代に着ていた服もごっそりとってあります。自宅の洋服部屋から溢れるほどの洋服がありますが、この先、70、80代でまた着られる服があると思いますから、堂々とタンスの肥やしにしています。なんでもかんでも捨てればいいってもんじゃないですよね。