通電火災を防ぐために
(日頃からできること)
・感震ブレーカーを設置する
感震ブレーカーは、設定値以上の地震の揺れを感知すると、自動で電気を止める器具です。地震を感知してから電気を止めるまでに数分間の猶予を持たせるタイプや、工事不要なコンセントタイプなど、さまざまなタイプのものが販売されており、ご家庭の状況に合わせて選ぶことが可能です。
・暖房機器の周囲を整頓する
地震の揺れでストーブなどが転倒し、可燃物に接触して火災につながることがあります。日頃から暖房機器の周囲は整頓しておくようにしましょう。
・家具の転倒防止対策をとる
転倒防止対策をとっておくと、家具の転倒による怪我だけでなく、転倒により損傷した配線や電化製品からの出火も防ぐことができます。
最も確実なのは、家具を壁にL型金具でネジ止めする方法です。ネジ止めが難しい場合はポール式器具(突っ張り棒)や粘着シートを使用しましょう。他にも、机や椅子に滑り止めを装着したり、キャスター付き家具をロックし、壁や床に着脱式ベルトなどでつないだりするのも有効な方法です。
(地震発生直後に取るべき行動)
・停電中は電化製品のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く
・石油ストーブや石油ファンヒーターからの油漏れの有無を確認する
・避難の際はブレーカーを落とす
電気・ガスの復旧後にガス機器や電化製品、石油器具の使用を再開するときは、機器に破損がないこと、近くに燃えやすいものがないことを確認するようにしてください。
再通電後は、しばらく電化製品に煙やにおいなどの異常がないか注意を払いましょう。