年を重ねても
その時々の社会の全体的な傾向、つまり日本でいうところの空気に身を委ねていればそれでいい、無難にやり過ごそうという姿勢はたとえ高齢者であっても見られません。
言いたいことを自分の言葉で語る姿勢は、何歳になっても健在です。
義理の父母もよく夫婦喧嘩をする人たちでしたが、頼むからせめて人前では仲良くしてくれませんかね、と促すと「あれは喧嘩ではなく、ちょっと強めのコミュニケーションだ」と返されます。実際彼らの喧嘩は言いたい放題、とにかくどちらかが疲れるまで思いのたけをぶちまける。
家の中であろうと屋外であろうと、いったん情動に火が付くと制御できません。でも、それが彼らが好む、精神面での“風通しの良い”生き方というものなのでしょう。