寄り添うためのポイントは…
うつ世界住人の声
●病院のスタッフさんが、時間を気にせず話を聞き続けてくれた。命の恩人の1人。
●言語化することで、自分で自分を理解できることもあるので、ただ聞いてくれるだけでこころが癒される。
●話を聞いてくれるだけっていうのは、ものすごく助かるときがある。
●意見を言われたり、解決するための話し合いになってしまったりすると、余計に話したくなくなる。
寄り添うためのポイント1
うつの人にとって「話を聞いてくれること」は大きな支え
寄り添うためのポイント2
共感やアドバイスよりも、「ただじっくり聞く」ことが支えになる
※本稿は、『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』(文響社)の一部を再編集したものです。
『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』(監修:大野裕[認知行動療法研修開発センター理事長]、NPO法人地域精神保健福祉機構[コンボ] 漫画:工藤ぶち/文響社)
「うつの人の思いを十分すぎるくらいに代弁してくれている。当事者と周囲の人にとって大きな救いになると感じた」「自分にとっては、全編にわたってあるあるネタだった」
うつを経験した当事者の方々から、95%の共感を頂きました。
「うつの人が見ている世界」は、「わかりたいのにわかれない」「わかってほしいのに伝えられない」という、ご本人と周りの人の心のもやもやを軽減するために、うつを経験していない人でも、その感覚を想像できるような本を目指しました。
マンガでわかる!うつの人が見ている世界
作者:監修:大野裕[認知行動療法研修開発センター理事長]、NPO法人地域精神保健福祉機構[コンボ] 漫画:工藤ぶち
出版社:文響社
発売日:2023/6/26
出典=『マンガでわかる!うつの人が見ている世界』(監修:大野裕[認知行動療法研修開発センター理事長]、NPO法人地域精神保健福祉機構[コンボ] 漫画:工藤ぶち/文響社)
大野裕
精神科医、一般社団法人認知行動療法研修開発センター理事長、ストレスマネジメントネットワーク代表
1978年、慶應義塾大学医学部卒業と同時に、同大学の精神神経学教室に入室。その後、コーネル大学医学部、ペンシルバニア大学医学部への留学を経て、慶應義塾大学教授、国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターセンター長を経た後、顧問。精神医療の現場で注目されている認知療法の第一人者で、Academy of Cognitive Therapyの公認スーパーバイザー。日本認知療法・認知行動療法学会理事長、日本ポジティブサイコロジー医学会理事長など、諸学会の要職を歴任。著書に『こころが晴れるノート』(創元社)、『はじめての認知療法』(講談社現代新書)、『マンガでわかりやすいうつ病の認知行動療法』(きずな出版)など、多数。AIチャットボットとユーチューブチャンネル「こころコンディショナー」を配信中。
NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)
2007年1月設立。精神障害のある人たちが主体的に生きていくことができる社会の仕組みづくりを目指し、地域で活動する各団体と連携して、科学的に根拠のあるサービスの普及を行っている。本人・家族のためのメンタルヘルスマガジン『こころの元気+』を毎月発行。