高原さん「男性をキッチンに立たせたければレイアウトの工夫が不可欠」(写真提供:Photo AC)
季節の変わり目にしたくなるのが衣替えと模様替え。涼しくなり始めた今、気分転換に家具などのレイアウトを変えてみたい、なんて考える人も多いのかも。一方で、「住まい空間の“しかけ”で人生が好転する」と断言するのが、空間デザイン歴30年超、累計1万件以上の間取り指導実績を持つ一級建築士の高原美由紀さんです。高原さんいわく「男性をキッチンに立たせたければレイアウトの工夫が不可欠」だそうで――。

夫が料理したくなるキッチンと「くじゃくの法則」

家事は妻だけがする時代ではなくなりました。

以前に比べれば、キッチンに立つ夫も増えています。それでもまだまだ、「夫が何もしてくれない」「料理はいつも私(妻)がつくっています。たまには何かつくってほしい……」という声はよく聞かれます。

そこでお伝えしているのが、夫が料理したくなるキッチンです。

これは、「男性性」の特性を利用したもの。名付けて「くじゃくの法則」です。

くじゃくのオスは、メスに比べて羽が長く色鮮やかで目立ちます。これは、きれいな羽でアピールするため。

「俺ってすごいだろ?」というところを見せることで群れのなかで上位のポジションを獲得したり、子孫繁栄のためにメスを惹(ひ)きつけたりすることができるのです。