写真提供:読売新聞社
2023年9月14日、阪神タイガースは対読売ジャイアンツの23回戦に4-3で勝利し、2005年以来18年ぶり6度目となるセ・リーグ公式戦での「アレ」を果たしました。そして10月19日CS2戦目、木浪聖也選手の一打で広島に2―1でサヨナラ勝ちし、1勝のアドバンテージを含めて3勝0敗。20日の第3戦で勝つか引き分ければ9年ぶりの日本シリーズ進出が決まります。プロ野球に詳しくなければ、そしてファンでもなければ読まない記事だと思います。それでも「アレ」とは何?と思う方もいらっしゃるかもしれません。阪神タイガース優勝から学べる興味深い3つの学びをお伝えしたいと思います。
この記事の目次
そもそも「アレ」を知らないヒトへ
「アレ」はあなたにも効果がある 阪神タイガースが日本一になった1985年 1985年(昭和60年)の流行歌 1985年(昭和60年)の日本の空気感 阪神タイガースと経済の関係 阪神タイガースが教えてくれたもの

そもそも「アレ」を知らないヒトへ

岡田彰布監督がオリックスで監督・指揮を執っていた2010年。交流戦の優勝を争う中選手が意識しないように「優勝」とは言わず「アレ」という言葉を使いました。コーチや報道陣まで「アレ」と表現して見事に初優勝を飾ったことから始まります。

当時は交流戦優勝グッズとして「アレしてもうた」Tシャツが売り出されるなど話題となったのでした。

「アレ」を言い出したのは岡田監督ですが、球団のスローガンにもなった『ARE』のA・R・Eのアルファベットに続く英語Aim(エイム)、Respect(リスペクト)、Empower(エンパワー)を考えたのは岡田監督の奥様・陽子夫人でした。夫人は、英語、フランス語、スペイン語が話せる才女です。

提供©阪神タイガース

評論家時代の岡田監督の野球談議の相手は陽子夫人だったと言われています。監督復帰を念頭において、一緒に自宅でテレビ観戦をするために、陽子夫人も同じようにスポーツ紙をしっかり読んで常に情報を頭に入れていたそうです。さすがですね。