日暮さん「北欧では、7月、8月あたりにバケーションとして1ヶ月ほどの長期休暇を取るのが一般的」(写真:『北欧時間: 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと』より)
近年、毎年「世界幸福度レポート」の10位以内に「北欧」5カ国がランクインしています。それに対して、G7で最下位となることもある日本。なぜ北欧の人々は幸福度が高いのでしょうか?「時間の使い方にそのヒントが隠れている」と語るのは、デンマーク在住6年目で、フリーランスのクリエイターとして活動している、日暮いんこさん。日暮さんは「北欧では、7月、8月あたりにバケーションとして1ヶ月ほどの長期休暇を取るのが一般的」と言っていて――。

「8・8・8 ルール」を知ろう

「8・8・8ルール」って、いったいなんのことだと思いますか?

答えは、1日の24時間を3つにわけ、8時間「労働」、8時間「睡眠」、そして8時間「自分の時間」とした「8・8・8」なのです。

仕事と生活のバランスをうまく保つヒケツについて北欧の人々に聞くと、この「『8・8・8』ルールに尽きる!」という回答がたくさんありました。

実は、この考え方自体は北欧特有のものではありません。

イギリス発祥の労働運動のスローガンで、日本にもしっかりと波及した歴史があります。確かに、日本でも8時間労働ですよね。