自宅リビングには、ムツゴロウさんが書いた絵を飾っています。動物への愛情があふれて(写真提供◎青木さん 以下すべて)

 

12月1日の『徹子の部屋』は追悼特集。今年の春、87歳で亡くなった畑正憲さんを振り返ります。青木さやかさんがムツゴロウさんとの思い出を語った追悼記事を再配信します。

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ムツゴロウさんこと畑正憲さんがお亡くなりになりました。現在、保護犬保護猫活動をしている青木さやかさんも、動物に興味を持ったきっかけはムツゴロウさんだったと言います。初めてムツゴロウさんを北海道に訪ねた日のことを思い出しつつ、追悼の意を表し、綴っていただきました。

前回 青木さやか「今日で50歳。鼻血を出した苦い誕生日会も。〈3月に産むからだ〉と祖父に叱られていた母を思い出す。そろそろ〈自信のなさ〉を手放そう」はこちら

保護活動を続けて

ムツゴロウさんの訃報をテレビで知った。

コロナ前、無謀にもアポイントをとって、弟子入りしたいとお尋ねした時のことを思いだしている。犬と猫の保護活動を続けているが、いつかまた、ムツゴロウさんに活動のことをご報告できるような気がしていた。いつまでもお元気でいてくださると勝手に思っていたので、それが叶わなくなって悲しい。

2019年、「犬と猫とわたし達の人生の楽しみ方」という団体を立ち上げた。犬と猫を家族に迎えるかけがえのない幸せ、殺処分や虐待があるという現実、生き物の命は平等だという当たり前のことを、子どもたちに伝えていきたいと思う。

さぞかし動物が好きなのだろう、と思われるだろうが、そんなことはない。麻雀の方が好きだ。

そんなわたしだが、縁があり、静岡県富士宮市にある保護団体「NPO法人TWFの会」でお手伝いをはじめ、乗りかかった船だと現在も活動を続けている。

ある時思った。

「ムツゴロウさんになりたい!」