NHK朝ドラ『ブギウギ』では、主人公の福来スズ子が所属する「梅丸少女歌劇団(USK)」が戦争で解散に追い込まれてしまう。このUSKのモデルは、笠置シヅ子や京マチ子を輩出した「OSK日本歌劇団」だ。1922(大正11)年に松竹楽劇部として大阪に誕生し、2022年に創立100周年を迎えた。2024年2月、OSKが銀座・博品館劇場でミュージカルを上演することが決定。会見の模様をレポートする。
ミュージカル『へぼ侍~西南戦争物語』上演決定
株式会社OSK日本歌劇団が、2024年2月2日から4日、東京・銀座博品館劇場でミュージカル『へぼ侍~西南戦争物語』を上演することが決定し、11月30日(木)東京・歌舞伎座で記者懇談会を行った。演出家の戸部和久、歌劇団の翼和希、唯城ありすが出席した。
地元大阪で誕生したOSKは、固有かつ特異な芸術である「少女歌劇」を確立し、2022年に創立100周年を迎え、進化を続けている。
現在放映中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の主人公・福来スズ子のモデルはこのOSK出身の笠置シヅ子。ドラマの大阪編ではスズ子の所属する梅丸少女歌劇団(USK)のスター・橘アオイ役を翼和希が好演したほか、劇団員役などで30人が出演した。このドラマをきっかけに、OSKにさらなる注目が集まっている。
今回上演される『へぼ侍』は坂上泉の「へぼ侍」(文春文庫)を原作に、戸部和久が脚本・演出を手がけたミュージカルで、西南戦争を舞台に兵士の活躍が描かれている。8月に大阪市内の劇場で初演し、好評を得たことで東京での再演が決定した。