全国きっての高級茶葉「八女伝統本玉露」の魅力とは――(『八女茶――発祥600年』より)
高品質な玉露の生産地である福岡県八女。そこで作られる八女茶の栽培方法は室町時代から受け継がれ、600年を迎えました。全国きっての高級茶葉「八女伝統本玉露」の魅力とは――

全国的にも高く評価される銘茶

八女茶とは主に福岡県内で作られたお茶の統一ブランド名で、主な生産地は県南地域の八女市、筑後市、みやま市、広川町、うきは市などに広がっています。

福岡県南部に広がる九州最大の筑後平野は、農産物の栽培に理想的な気候風土にあり、特に八女地方は、古来よりお茶の栽培が盛んに行われてきた土地柄です。

一級河川・筑後川と矢部川流域は筑後平野南部に位置し、肥沃な土壌と豊富な伏流水に恵まれています。日中は気温が高く、しかも夜間は冷え込む特有の内陸性気候に加え、降雨量も多く、茶栽培に適した自然条件を満たしています。

こうした気候と土壌を生かし、さらに伝統ある技法を用いて丹念に栽培・製造される八女茶は、八女地方の代表的特産品の一つであり、味・香り・色の3点を兼ね備えた銘茶として全国的にも高く評価されています。