(写真提供:Photo AC)
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「コートとブーツを手放すべきベストシーズン到来」です。

コートを何着お持ちですか?

今回は“冬のアイテム”と片づけの関係について考えてみたいと思います。

まずは「コート」から。

皆さんは、2月の今の時点で冬用のコートを何着くらいお持ちですか?

片づけ講座の受講生では「5着ほど」という方が多く、中には「10着以上」という方も結構いらっしゃいました。

「持っているコートは、シーズン中にしっかりと全部着ている」という方もいますが、ほとんどの方は「いつも同じコートばかり着ている」と言っていました。つまりその他のコートは着ていない、ということでしょうか。

では、なぜ着ていないのに、手放せないのでしょうか? 

その感想を聞いてみると、「買ったときに高かったから」という理由を挙げる方がほとんどでした。高価だったのに加え、あまり着ていないので傷みもない、とくれば、なかなか手放しにくいのも仕方ないかもしれません。