40年来の盟友、残間里江子さんと吉永みち子さん。コロナ下で会えなくなって以来3年ぶりの再会だそう。73歳の今も現役でご活躍されるお二人の、最近の暮らしぶりは(構成:丸山あかね 撮影:藤澤靖子)
あんまりご機嫌でもないけれど
残間 持つべきものは古い友達だね。気取ることもなく何でも話せるわ。
吉永 ともに3月生まれの同い年、成人した子どもを持つ母親で、今は一人暮らし。仕事にも共通するところがあり、悩みも似たようなものだからね。
残間 会うといつもとてもリラックスした気分になるし、みっちゃんも頑張っているんだから私も頑張ろうって、テンションが上がるの。
吉永 しかしお互いにもうすぐ74歳。来年は後期高齢者なんだから何が起きても不思議じゃない。
残間 最近はどう?
吉永 耳問題が勃発したのよ。私は中学時代から持病の薬の副作用で難聴気味だったのが、加齢が重なりグッと進行したらしくて。コロナ下で、人と対面する時にアクリル板を立てていたでしょう?相手の声がよく聞き取れないわけ。でも補聴器をつけることで一件落着しました。
残間 よかった。それにしても、胆のう炎で胆のうを摘出したり、狭心症になったり、劇症肝炎になったり。みっちゃんもいろいろあるわね。緑内障の治療もしているんでしょう?
吉永 そうなの、今も左目の視野が4分の1ほど欠けてて。ここ最近は変形性膝関節症で、一時は杖なしでは歩けなくなるくらい苦しんでたのよ。主治医からは完治しないと言われて、それなら「治す」から「長持ち」に目標を変更するしかない。そのために、筋肉を復活させようとラジオ体操に励んだの。4年かけて、1万歩以上すいすい歩けるようになりました。
残間 私も筋力の大事さに気づいてジムに通っているの。
吉永 そういえば、里江ちゃんもスニーカーだね。
残間 わっ、よく見てるのね。
吉永 自分がスニーカー一辺倒の身だから、ご同輩の様子が気になるのよ。