(写真提供:Photo AC)
最近のアメリカではテクノロジー業界を中心に大規模な人員削減が起こり、リストラは今も続いていると言われます。そのようななか「会社に身を任せて生きていくのは危険。必要なのは、自分が勝てそうな<場所取り>をすること」と話すのは、リクルート社の初代フェローを経て教育改革実践家として活躍する藤原和博さん。今回は、藤原さんの新刊『どう生きる?――人生戦略としての「場所取り」の教科書』より「絶対に勝てるプレゼン術」について紹介します。

絶対に勝てるプレゼン術

ここで、私が会得したプレゼンの極意を披露しましょう。

まず、説明とプレゼンは違います。

説明とは、自分の脳内にあることを一方的に解説する行為です(下図)。

説明とプレゼンの違い<『どう生きる?――人生戦略としての「場所取り」の教科書』より>

いっぽうプレゼンとは、相手の脳内の映写室にイメージを映(うつ)して共有する行為です。

つまり、自分が考えていることを解説して伝えるのは説明であって、プレゼンではない。

これは1対1のプレゼンでも、大勢を目の前にしたプレゼンでも変わりません。

大事なことは、相手の脳内にどんな像が結ばれたか、です。