ドラマスタイリストの西ゆり子さんが、一般女性に向けて2022年6月に開講した『着る学校』。好きな服を着るための基礎知識を学び、自分らしいおしゃれを楽しめるようになると、人生がどのように変わっていくのか。連載2回目からは、受講生の方々の学びを紹介します。(構成◎内山靖子 全5回連載/第2回)
「着る」ことをもっと楽しみたくて
初めて、西先生の存在を知ったのは、ヘアメイクアップアーティストの化け子さんのYouTubeに、先生がゲストとして出演したときでした。「なんて素敵な人がいるんだろう!」って、そのときの衝撃は今でも忘れられません。
それまでも、テレビの画面やファッション雑誌でおしゃれな人は大勢目にしてきましたが、自分がその人と同じ服を着たいのか?と聞かれたら、答えはノー。確かに、その人はおしゃれだけど、「私はそういう恰好をしたいわけじゃないし」と、とくに興味を感じることもありませんでした。
でも、西先生の姿を見たときに「私もこういうふうになりたい」と憧れる気持ちが俄然湧いてきたんです。なぜかと言えば、先生の着こなしは、70代という年齢にまったくとらわれていない。また、ファッション雑誌に載っているままのコーディネートではなく、自分なりに様々なアレンジを工夫され、服を着ることを存分に楽しんでいらっしゃる。
50代を迎え、服を着ることをもっと楽しみたいと思っていた私が求めていたものはまさにこれだ!と。そこで、『着る学校』のレッスンを受けることに決めたのです。