夫婦漫才コンビの宮川大助・花子さんは、2024年11月にコンビ結成から45年を迎えます。妻・花子さんは2019年、血液のがん「多発性骨髄腫」と診断され、現在も闘病中。夫・大助さんは、ご自身も腰の痛みを抱えながら、花子さんを懸命に支え続けています。そんな大助さんに対し、花子さんは「どれだけ深刻なときでも、あの人といると笑ってしまう」と語っていて――。今回は、お二人の闘病・介護の日々が綴られた著書『なにわ介護男子』から一部引用、再編集してお届けします。
退院目前の異変
2023年11月、放射線治療で入院していたとき、じつは想像もしなかった新たな症状に苦しんでいました。
退院を目前にして右足がまったく動かなくなったのです。
この後、MRI検査を3回受けることになるんですが、脳にも首にもまったく異常は見つからず。
じつは、いまだに原因はわかっていません。
しかし現に、右足はまったく動かなくなっているため、寝たきり同然。
入院するまでは一人でトイレにもお風呂にも行けていたのに、それすらできなくなってしまったのです。