(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
総務省統計局が行った「令和2年 国勢調査」によると、単独世帯の割合が最も高かったのは、男性は25~34歳、女性は75~84歳だったそうです。そのようななか、86歳で現役イラストレーターとして活躍する田村セツコさんは「孤独って、いやだと思うとどこまでもいやだけど、素敵って思うと素敵に思える不思議なもの」と語ります。今回は、田村さんの著書『[ミラクル新書版]孤独ぎらいのひとり好き』から、幸せになるための<孤独論>を一部ご紹介します。

若さと幸せは比例するの?

若さと幸せは比例するのでしょうか。わたしはそうは思いません。

自分が若かった頃を振り返ってみると、はたして幸せだったのだろうかと思います。

大きいものから小さいものまで、もう悩み満載で、孤独感もものすごくありました。

年上の人からすれば、まだ若くていいわねと言われるけど、本人は幸せをつかみ損ねた子羊のように迷っている。そんな若い女性はたくさんいます。

だから、若さイコール幸せ、年をとることイコール不幸せという錯覚(さっかく)を早く取り除くことです。姿の若さよりも、内面的な充実に目を向けること。

この充実感というのは、コラーゲンみたいに外から注入はできません。

自分自身が生活の中から得ていくしかないのでは?