大根おろしとたっぷりの釜揚げしらすのごはん。春は新茶と一緒にいただくのが定番です。ただ、のっけるだけのごはんなのに、旬を感じるだけで暮らしが満ち足ります。(写真:『人生は折り返し地点からがきっとたのしい』より)
40代は、「人生の折り返し地点」とも言える年代です。38歳でひとり暮らしをするインスタグラマー・YouTuberのnamytoneさんは、80歳の祖母の体調不良がきっかけで「人生の折り返し地点」を意識するようになったそう。namytoneさんは「暮らしも仕事もまだまだ色々あるけれど、人生後半は楽しくご機嫌に過ごしたい」と語っていて――。そこで今回は、namytoneさんの著書『人生は折り返し地点からがきっとたのしい』から、人生後半を楽しむための暮らし方を一部ご紹介します。

季節を感じるアンテナを広げていく

「好き」を見つめた生活にシフトし、小さな変化にも目を向けるゆとりが生まれたことで、季節の変化にアンテナが働くようになりました。

窓を開けるとカーテンが風にゆらゆらと揺れ、店先には四季折々の花や食材が並んでいます。

ずっと身近にあった「季節の楽しみ」。せわしなくしていた頃は、全く気が付いていなかったのです。

旬の食材を調理したり、手仕事をすることは、身体も心も喜ぶ季節の楽しみ方です。

春はグリーンピースごはんを炊き、春キャベツや釡揚げしらすが食卓に並びます。梅雨の時季には梅しごと。

夏はやっぱりお素麺で、めんつゆに飽きてきたら胡麻だれやかけるラー油で味変するのがマイブーム。

秋はサツマイモ、冬はおでんなど、季節ならではの食事を一度は楽しむようにすると、料理のレパートリーが多くない私でも、食卓にメリハリが生まれます。