「俺の奥さんも孫もナオキが大好きなんですよ」と言う吉幾三さん(右)に「ありがとうございます!」と答える真田ナオキさん(撮影:藤沢靖子)

2024年10月14日の『徹子の部屋』に歌手の吉幾三さん、真田ナオキさんが登場。吉さんにとって真田さんは一番下の息子のようにかわいい存在だそう。一方真田さんはデビュー前に離婚しており、「5人の子どもの父」という一面も。元妻への感謝も語る。『婦人公論』2021年8月24日号の対談を再配信します。

********

2023年に歌手生活50周年を迎える吉幾三さん。シンガー・ソングライターとして作詞・作曲も手掛け、「雪國」など演歌の名曲からRAPまで、幅広い音楽活動を展開しています。また、後進の育成にも力を入れていて、2015年に吉さんに出会い、20年にレコード大賞最優秀新人賞を受賞した真田ナオキさんは、その筆頭格。活躍の場を広げている愛弟子・真田さんに、吉さんがいま伝えておきたいことは──(構成=上田恵子 撮影=藤澤靖子)

始まりはお酒の席

 ナオキは本当にファン層が広いよね。俺の奥さんもその姉さんも大騒ぎしてるし、小学3年生の孫娘もナオキのことが大好き。俺のポスターの上に、ちゃっかりお前のポスターを貼ってる。(笑)

真田 ありがとうございます!

 お前と食事に行くときは、絶対にうちのも来るからね。「何でも頼みなさい」って世話を焼いて。そりゃあこんな素直でまじめな息子がいたら、いいよなあ。(笑)

真田 ご家族の皆様にまで可愛がっていただいて、本当に感謝しています。先生は、飲食の席では仕事の話をしませんね。

吉さんの撮影をにこやかに見守る真田さん(撮影◎真田さんスタッフ)

 うん、酒は楽しく飲むというのが俺の信条だから。

真田 僕はお酒が飲めないので憧れますし、うらやましいです。

 いやいや、飲まないほうがいい。酒は人をおかしくする。俺なんか昔は、山本譲二とお札をばら撒きながら飲み歩いたもんだけど、今ヒジョーに後悔してます!(笑)

真田 先輩方の武勇伝は、何度聞いても豪快で驚きます。

 以前、細川たかしが経営していた店に飲みに行ったときなんか、俺と細川と山本の3人でたいていの歌を歌えるもんだから、お客さんにマイクを回さないんだ。客が怒っちゃって、細川にも「もう二度と来るな!」って言われたよ。