思わず、「こんなに大変なら、洗われたものをスーパーで買って漬ければよかった」とぼやいてしまいました…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは岐阜県の70代の方からのお便り。夫婦で大好きなご飯のおとも、らっきょう漬け。夫が突然、自家製のらっきょう漬けが食べたいと言い出して――。

夫が突然言いだしたことは…

わが家のご飯のおともといえば、らっきょう漬け。夫婦で大好きなので、毎食欠かせません。

昨年の8月、食事中に夫が突然、「自家製のらっきょう漬けが食べたい」と言いだしました。夫はさっそく種苗店で種球を買い、近くに借りている約30坪の休耕畑へ2人で植えに行ったのです。

人から教わり、まずは畝を作る。そこに、30センチ間隔で深さ5センチ程度の穴を掘り、種球を2つずつ埋めていきます。

その後、夫が草取り、土寄せ、追肥などまめまめしくお世話を続けて10ヵ月。掘ってみると、食べごろのらっきょうが顔を出しました。あとは洗って漬けるだけ……と思っていたのですが、実はここからが本番。下処理に大変な手間がかかるのです。