世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく
国内最大の水槽「黒潮の海」
沖縄美ら海水族館と言えば、おそらく多くの読者は、国内最大の水槽「黒潮の海」と、その中を優雅に泳ぐジンベエザメを思いつくのではないだろうか。(下の2枚の写真がその様子を写したもの)
このジンベエザメの「ジンタ」だが、世界最長飼育記録を更新し、飼育開始から29年が経っている。他にもシイラやトラフザメなど海のスターたちが飼育されている。
中には、ダイバーの憧れのナンヨウマンタの黒化個体、通称「ブラックマンタ」と通称「デビルレイ」ことイトマキエイもいて、迫力満点である。