歌手、俳優の美輪明宏さんがみなさんの心を照らす、とっておきのメッセージと書をお贈りする『婦人公論』に好評連載中「美輪明宏のごきげんレッスン」。
12月号の書は「お気楽さん」です。
12月号の書は「お気楽さん」です。
「なんとかなる」もの
私はこう見えて、いつもお気楽です。「なにが起きても平気」と、達観しているからかもしれません。
人生、なかなか思い通りにはいかないものです。私も、振り返ると山あり谷あり。なにをやってもうまくいかず、経済的に追い詰められ、駅や公園で寝泊まりした時期もありました。それでも、このまま人生が終わるとはまったく思いませんでした。
生きていれば誰でも、窮地に陥ることもあるはずです。そんな時は、自分を信じて、負けない心を持ち続けること。人間のエネルギーを信じなかったり、「どうせ私なんか」と自己否定的な考えを抱くと、ますますマイナスの方向に進んでしまいます。逆にプラス思考で「ケセラセラ」「なんとかなる」と思っていると、自然と運が開け、本当に「なんとかなる」ものです。