ビフカツ
なんか色々すごくて感動の一皿でした 神戸市『洋食の朝日』さんのビフカツ!肉の柔らかさに悶絶(写真提供◎筆者 以下すべて)
世間から「大丈夫?」と思われがちな生涯独身、フリーランス、40代の小林久乃さんが綴る“雑”で“脱力”系のゆるーいエッセイ。「人生、少しでもサボりたい」と常々考える小林さんの体験談の数々は、読んでいるうちに心も気持ちも軽くなるかもしれません。第42回は「関西グルテングルメ、バカおいしい」です。

前回「クリスマスの東京ディズニーシー、夜のパークでおばさん、有頂天に!夜空をレーザーや花火が彩るショーに、思わず涙…」はこちら

神戸の行列牛カツ

食べたいけれど食べれば体が重くなる。そんなこと百も承知だけど、やっぱり食べる。そんな中毒性の高い食材にグルテンがございます。

グルテンといえば小麦粉、粉といえば……関西! 先日、自分の年齢も体力もすべて無視をして、関西でグルテングルメツアーをして参りました。どれを取ってもおいしかったので、ぜひみなさまにもグルテン摂取をしていただくために筆を取りました。気候のズレで今が絶好の行楽シーズンです。ぜひご参考に。

まず1店舗目。私が「死ぬまでにここの牛カツを食べたい」と、思い続けていたのが(今話題の)兵庫県・神戸市内にある『洋食の朝日』さん。伺った日は平日の13時過ぎでしたが、40分ほどの待ち時間。営業はランチタイムのみ、土日はお休みという営業時間の短さ。それでも全国からファンが絶えません。

注文したのはSNSで写真を見て恋焦がれていた『ビフカツ』(1800円)で、お味噌汁と白飯がついています。特製のデミグラスソースにつけて、まずは一口。

「……柔らかい!!」

おそらく私の目がまんまるになっていました。パン粉の部分はカリッと、対するようにレアに揚げた肉は噛まなくてもいいほどの柔らかさ。食べるのがもったいないと久々に思うほどの逸品でした。年1はご褒美として食べたい。

『洋食の朝日』
住宅街の一角にある街の洋食屋さんといった風情