(撮影:浅井佳代子)
現在発売中の『婦人公論』2025年5月号の表紙は、俳優の若村麻由美さん。自分をコントロールできるようになったのは、ここ10年ぐらいと語る若村さん。その秘訣は朝にあるそうで――。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影:浅井佳代子 構成:篠藤ゆり)

役を着ぐるみのごとく

若い頃は役を引きずりがちで、気持ちを切り替えるのが苦手でした。

しかしある日、メイクさんから「役に食べられている」と言われてハッとし、演じる自分を俯瞰するように。今は、役を着ぐるみのごとく着たり脱いだりする感覚を意識しています。

自分をコントロールできるようになったのは、ここ10年くらい。夜は何も考えず寝る、そして朝起きたら「新しい一日をありがとうございます」と、感謝の言葉を声に出す。声が耳に入ると、前日にうまくいかなかったことがあっても、自然と気持ちが切り替わります。

おかげでリラックスできる時間が増えましたし、今が一番幸せだと思えているんです。