『婦人公論』5月号の表紙に登場した若村麻由美さん

いつか喜劇ができる役者に

私が18歳で仲代達矢さん主宰の「無名塾」に入って間もない頃のこと。稽古場の本棚に並んでいた『てんぷくトリオコント集』を読んでいると、仲代さんの奥様で演出家・脚本家の宮崎さんが、「あなたにはまだ無理ね」とおっしゃいました。

私は、シェイクスピアや岸田國士の戯曲より難しいんだ、と驚いて。以来、いつか喜劇ができる役者になりたいと願っていたんです。喜劇の舞台はまだ2作目なので、精進したいと思います。

そういえば、私の喜劇初挑戦は、井上ひさしさんの戯曲『頭痛肩こり樋口一葉』の幽霊役でした。

その舞台を観劇された演出家の熊林弘高さんが今回の作品にお声がけくださったので、どうやらよくよく幽霊と縁があるみたいですね。(笑)


『婦人公論』5月号の目次、購入はこちら

見どころ動画配信中!