「自律神経は50歳を過ぎると、野生動物であれば自然界で生きられないレベルまで下がる」――。そう語るのは、自律神経の名医・順天堂大学医学部の小林弘幸教授です。避けて通れない<老い>の真っただ中で、自律神経を整えて楽しく過ごしていくためには、どのような習慣を身に付けたら良いのでしょうか?今回は、小林教授の著書『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』から、すぐに実践できる<老いない習慣>を一部ご紹介します。
常に何があっても大丈夫な状況をつくっておく
例えば、夕方冷え込むかもしれない春先のある朝。天気予報では雨が降る確率は50%となっているとします。
上着を持って行くか、傘を持って行くか、悩むところですが、皆さんならどうしますか?
私の場合、こういう日は上着も傘も鞄に入れて必ず持って行きます。その分鞄は膨らんで重くなりますが、安心感には代えられません。
自律神経の視点で見ても、上着も傘も持って出るのが正解です。自律神経は想定外が一番苦手なので、できる限り想定内を増やしてあげることが、良い影響を与えるからです。