(写真提供:Photo AC)
生きづらい、認められたい、満たされない……このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。作家の筬島正夫さんは、「そんな人にぴったりなのが、東洋哲学です」と話し、東洋哲学の視点から、不自然に自分をとりつくろわず「ありのまま」でいることを勧めます。そこで今回は、筬島さんの著書『10人の東洋哲学者が教える ありのままでいる練習』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。

誰もが「自分の宇宙」に生きている

「どれだけ説明しても、どれだけ気持ちを伝えても、相手はまるで別の世界に生きているかのように理解してくれない」

そんな気持ちになったことが誰にでもあるはずです。

ある意味それは当然のこと。なぜなら、実は私たちは本当に「それぞれ別の世界」に生きているからです。

最近では「一人一宇宙」という言葉が聞かれるようになってきました。でも実はこの考えは仏教の教えにすでにあったのです。それが「阿頼耶識(あらやしき)」という概念です。