(写真提供:Photo AC)
「体力の衰えを感じはじめた」「老後のお金が心配」60代以降は健康やお金などあらゆる面で不安が募りがちです。ところが、2025年で65歳を迎えた精神科医・和田秀樹先生は「特に65歳からは、この世は『楽園』だと思って、あらゆる意味で『自由に』生きてこそ、本当に自分らしい人生を送ることができる」と、語ります。そこで今回は、和田先生の著書『65歳、いまが楽園』から、一部を抜粋してお届けします。

たくさん使いたいからたくさん稼ぐ

高校生の頃までは極力お金を使わないようにして過ごしていましたが、大学に入って家庭教師のバイトを始めたらひと月で20万円くらい稼げるようになりました。

中学高校の6年間、お小遣いやお年玉を節約しながら貯めた金額が20万円だったので、「ケチケチ節約するより、入って来るお金を増やすほうが断然いいじゃないか」と思うようになったのです。

そのような心意気を持っていたせいか、大学時代に最も稼げていた時期はライターの仕事だけで月に40~50万円、家庭教師でも月に20万円くらい稼いでいました。

そういう経験を経てたどりついた、私のお金に対する基本的なポリシーは「たくさん使いたいからたくさん稼ぐ」です。

だから、衣食住すべてにおいて、「節約」ということをほとんど考えません。