突然のふくらはぎの激痛(写真はイメージ/写真提供:Photo AC)

《夜中に足がつって目が覚める》《歩いていてピキッと痛みが走る》など、ふくらはぎの激痛「こむら返り」は、いつも突然やってきます。「こむら返りは、血流の悪化とセンサー異常が原因です」と指摘する足専門の整形外科医・北城雅照さんは、【こむら返りリセット法】を考案。積極的に情報を発信し多くのファンから支持されている「ドクターまさてる」こと、北城雅照さんの著書『足の名医がついにたどりついた こむら返りと手足のつりリセット法』より、一部を抜粋して紹介します。(全4回中の1回)

そもそも、こむら返りってなぜ起こるんだっけ?

「こむら返りリセット法」は、ふくらはぎの血流を回復させることと、腱紡錘(けんぼうすい)を適度に刺激することで、こむら返りを防ぐメソッドです。

でも、「血流」と「こむら返り」には、どんな関係があるのでしょうか?

ここでは、その仕組みについて、少しだけ解説していきますね。

理由がわかることで、「なるほど!」と納得しながら、より効果的にメソッドを実践できるようになるはずです。

まず人間の体は、骨に沿う「骨格筋」を伸び縮みさせることで姿勢を保ったり、動いたりしています。普段「筋肉」と呼ばれているのは、この骨格筋のことです。

例えば、立っている状態からゆっくり座るときに、太ももの前側の大腿四頭筋がじわっと伸び、太ももの裏側のハムストリングスは「縮む」ことになります。