「健康のために腸活をしているのに、なかなか効果が出ない……」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。一般社団法人パーソナルヘルス協会代表理事・太田華代さんは、「腸内環境がみんな違うのだから、その人に適した腸活もそれぞれ違う」と語り、腸や健康にまつわる正しい知識を身につけることを勧めます。今回は、太田さんの著書『やってはいけない腸活』から一部を抜粋し、ご紹介します。
「栄養学」の知識だけでは体を守れない
近年、健康意識の高まりにともなって注目を集めているのが「栄養学」です。
栄養学とは、その名の通り食物の成分である「栄養素」が、私たちの体の中でどのように利用され、健康や生命活動にどのような影響を与えるかを研究する学問のこと。
これからの時代を健康に過ごしていくためには、知っておいて損のない学問でしょう。
ただ、年間3000件の腸内解析を行ない、多くの人々のデータをつぶさに調べていくと、実は健康というのは「栄養学」の知識だけでは守れないということがよくわかってきました。