いつかはやってくる「実家じまい」、一筋縄ではいかないことも…。56歳の村木陽子さんは、子どもが独立して夫と2人、穏やかな日々を過ごしていました。しかし、兄の突然死をきっかけに、距離のあった実家から頼られるように。実家の面倒ごとにノータッチの義姉に耐え切れず電話しますが、義姉の口から語られたのは母の「ウラの顔」でした。

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事情を知らないのはあなたも

前話からの続き。

義姉の長年の思い、そして兄の晩年の様子を聞かされて、私は茫然としました。

もちろん、義姉の話がすべてだとは思っていません。

でも母の性格や、これまでの言動を思い返すと、まったくのウソとも思えなかったのです。むしろ、腑に落ちるところがいくつもありました。

 

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