俳優、エッセイストなど、マルチに活躍する松尾貴史さんは、おりがみで顔を作る「折り顔作家」としての一面も持っています。その作品は、有名人、歴史上の人物、キャラクターなどさまざま。折り顔との出会いから、惹かれる理由、次回作の構想までを聞きました(構成:村瀬素子 写真提供:松尾さん)
偶然手にした一冊の本に惹かれて
「折り顔」は、僕が名付けた造語です。かれこれ30年以上、折り顔の創作を続けています。今年の9月も新潟伊勢丹のアートギャラリーで行われたグループ展に参加し、黒柳徹子さん、ダリ、ガンジー、YMOなどをモチーフにした作品十数点を展示しました。
折り顔の作り方はおりがみと同じで、正方形の紙を折ったり開いたり膨らませたりして造形していきます。切り絵とは違いますから、はさみで切り込みを入れたり切り取ったりはしません。
ただ、1枚の紙を立体的に見せたいので、糊は使います。モチーフは自由に、有名人、歴史上の人物、キャラクター、仏像など、顔であれば何でもOK。
僕が名付けたと言いましたが、おりがみは日本の伝統的な遊びですし、人間や動物の顔を紙で作る遊びは昔から世界各地にあったようです。