「がん」と診断されたときに直面する「どの病院に行くべき?」「どの医師に診てもらえばいい?」といった疑問――しかし、がん患者のための情報サイト「イシュラン」で編集長を務める医療コンサルタント・鈴木英介さんは「ランキング本や口コミサイトなど、世の中の多くの方が頼りにする情報は、実は賢明な病院・医師選びに結びつきにくい」と語ります。そこで今回は、鈴木さんの著書『後悔しないがんの病院と名医の探し方~「有名病院」「ランキング」に頼らず、最善の選択を』から、本当に信頼できる主治医にたどり着くための方法を一部ご紹介します。
セカンドオピニオンの勧め
「納得できる治療方針」にたどり着く上で、セカンドオピニオンは外せないトピックです。ただ、セカンドオピニオンと言うと、興味はあるが実際にやるのは何かすごく大変そう、というようなイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。
リーズンホワイ株式会社が2018年に行った調査では、がん患者の「セカンドオピニオン実施率の全国平均実施率は6.6%と一桁台」(*1)です。いざ本当にセカンドオピニオンを取得する患者さんは、極めて少数派であることがわかります。
セカンドオピニオンは、「診察」ではなく「相談」扱いとなるため、保険が効かず、金額的にそこまで気楽に取得できるものではないことが、理由の一つとしてあるかもしれません。
自由診療ですので、セカンドオピニオンの料金は、各病院が自由に設定しています。費用の相場感としては、30分で5,000円〜30,000円程度、1時間で10,000円〜50,000円程度、という感じで、施設によりかなり異なりますが、“安くない値段”であるのは間違いないところです。
また、セカンドオピニオンを取るには、現状の主治医にセカンドオピニオンを取りたい旨を告げ、紹介状を書いてもらったり、検査結果をまとめてもらったりする必要があります。さらに、そうした物理的なハードル以上に、「セカンドオピニオンを取りたいなどと言い出したら、主治医の機嫌を損ねてしまって、ギクシャクした関係になってしまうのではないか」という、心理的なハードルの方が高いかもしれません。