これまで多くの家計相談を受けてきた深田晶恵さんと、定年世代の資産形成についてアドバイスしてきた大江加代さん。老後不安に押しつぶされず、安心して生活したい――そんな読者の願いに応えるべく、お金のプロ2人が「今できること」を語り合いました。(構成:野本由起 撮影:村山玄子)
楽しみのためにお小遣いを稼ぐ
大江 家計の収支を見える化したら、夫婦で共有することも大事だと思います。
深田 年金暮らしになって収入は大幅に減ったのに、危機感が薄い夫も多いですからね。
大江 「旅行に行きたいね」となんとなく話していても、お金の問題をクリアにしなければ具体化しません。頻度も行き先も滞在期間も、すべてお金の話と紐づきますから。
深田 お金について夫婦で話す際、大事なのは数字的根拠を示すこと。「お金が足りない」と感情に訴えかけても、聞く耳を持ってもらえません。「家計が厳しいので趣味の支出を減らしてほしい」など要望を伝え、家計の収支を一覧で見ることができる資料を提示すること。そのうえで話し合うのがおすすめです。
大江 家計について夫婦で情報を共有しておくと、どちらかが亡くなった時にも安心です。家計管理にタッチしていないほうが残されると、何もわからなくなってしまいます。