固定費の次は食費と日用品の見直し
総務省が発表した2025年6月の家計調査では、2人以上世帯の実質消費支出が前年比1.3%増になりました。昨年が月20万円だとしたら、今年は20万2600円に増えたことになります。買い物のたびに、「財布の中身の減りが早いな」と感じるのは当然のことなのです。
さらに日々の生活の中では、電化製品が壊れたり、住まいのリフォームが必要になったりと、予想外の支出が発生するもの。高齢になれば、医療や介護にもお金がかかります。
物価上昇や突然の出費があったとしても、収入内でまかなえている、または、ふいの支出を見越した貯蓄ができているならば、貯えの額をさほど気にする必要はありません。しかし、現在の収入に対して毎月赤字が出ており、それを貯蓄から補い続けているとしたら、早めの対策が必要です。
漠然とお金の不安を感じているならば、家計の現状をしっかり把握することから始めましょう。簡単な方法は、毎月の収入から支出を引いて出た赤字額に12を掛け、1年間でいくら貯蓄が減るかを計算すること。このまま赤字が続いても大丈夫なのか、そうではないのかを確かめることができます。
現状を把握したうえで家計の不安を解決する主な方法は、「支出を減らして収入内でやりくりする」「働けるうちは働いて収入を増やす」の2つです。支出を減らす方法として、これまではスマホ代や保険料、定期購入費など固定費の見直しが言われてきましたが、すでにみなさん努力して減らしていることでしょう。となると次は、食費と日用品です。
シニアの家計で特徴的なのは、食品や日用品は「これじゃないとダメ」というこだわりが強く、物価高も相まって出費がかさんでしまっていること。スーパーのプライベートブランドをはじめ、比較的安価で質のいいものもありますから、固定観念を捨てて探してみてはいかがでしょうか。
次ページから、家計に不安を抱えた4つの事例を見ながら、家計改善のコツをお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。