(写真提供:高橋惠子さん)
俳優として第一線で活躍を続ける高橋惠子さん。映画監督の夫・高橋伴明さんと二人三脚で歩んできた。夫妻は人生の終末期の希望を伝える「リビング・ウイル」を揃って認(したた)めているという。その意義について話を聞いた。(構成:篠藤ゆり)

前編よりつづく

子どものためにも「リビング・ウイル」を作成

夫である映画監督の高橋伴明と私が、人生の終末期にどのような医療を受けたいかなどをあらかじめ意思表示しておく「リビング・ウイル」を作成したのは60代の時です。

夫が、長年在宅医療に取り組んでこられた医師の長尾和宏さんのベストセラー『痛くない死に方』『痛い在宅医』を映画化したことがきっかけでした。

夫は長尾先生から「リビング・ウイル」について伺ったようで、夫婦で話し合いをし、すぐに日本尊厳死協会に入会して「リビング・ウイル」を作成することにしたのです。

母のように口頭で家族に伝えることもできるとは思いますが、突然意識がなくなるなど緊急の場合は、やはり「リビング・ウイル」の存在が自分の意思を貫くための大きな支えになってくれるからです。