なじみの歯医者さん
先日、食事中に口の中でガリッと音がしたので、鏡で確認してみると、奥歯の詰め物が取れてしまっていました。慌ててなじみの歯医者さんに電話をかけ、予約を取ることに。長年通っている歯科医院で、先生も受付も顔なじみ。
電話でも状況を理解して、「すぐ来てください」と言ってくれました。こういう時、やっぱり信頼できるかかりつけ医の存在はありがたいものです。
診察室に入ると、先生はいつもの穏やかな笑顔で迎えてくれました。手際のよい治療のおかげで、詰め物も無事に元通り。痛みもなく、あっという間に終わりました。
でも、ふと治療中に思ったんです。「先生も、私と同じくらいの歳だよな……」と。白髪が少し増えてきて、動きも以前よりゆっくりしているような気がします。先生は奥様と二人三脚で医院を切り盛りしていて、後継ぎがいない状況もちらっと聞いたことがありました。
もしこの歯科医院が閉院することになったら、一体どこへ行けばいいのだろう。新しい歯医者さんを探すのは簡単ではありません。技術だけでなく、信頼関係や安心感も大切です。夫も同じところに通っているので、帰宅後にそのことを話してみました。すると、「毎年年賀状をくれるから、その時に何かあれば知らせてくれると思うよ」と言うのです。
でも、いざという時のために、何かしら備えておきたいもの。歯に異常がなくても一度うかがって、「先生、万が一閉院される時には、どこかおすすめの歯医者さんはありますか?」と聞いておきたいね、と話し合いました。夫婦でそんな会話をしていると、なんだかちょっとさびしい気持ちに。
日々の生活では気づかないけれど、こうして少しずつ、身の回りの「当たり前」が変わっていくのでしょう。長年通っていた場所がなくなるかもしれないという現実に、向き合わなければならない時期が来たのだと、しみじみ感じました。