ふと治療中に思ったんです。「先生も、私と同じくらいの歳だよな……」と…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは愛知県の50代の方からのお便り。奥歯の詰め物が取れてしまい、かかりつけ医のありがたさを実感。でも、医師が自分と同年代であることを考えると不安になったことが――。

なじみの歯医者さん

先日、食事中に口の中でガリッと音がしたので、鏡で確認してみると、奥歯の詰め物が取れてしまっていました。慌ててなじみの歯医者さんに電話をかけ、予約を取ることに。長年通っている歯科医院で、先生も受付も顔なじみ。

電話でも状況を理解して、「すぐ来てください」と言ってくれました。こういう時、やっぱり信頼できるかかりつけ医の存在はありがたいものです。

診察室に入ると、先生はいつもの穏やかな笑顔で迎えてくれました。手際のよい治療のおかげで、詰め物も無事に元通り。痛みもなく、あっという間に終わりました。

でも、ふと治療中に思ったんです。「先生も、私と同じくらいの歳だよな……」と。白髪が少し増えてきて、動きも以前よりゆっくりしているような気がします。先生は奥様と二人三脚で医院を切り盛りしていて、後継ぎがいない状況もちらっと聞いたことがありました。

もしこの歯科医院が閉院することになったら、一体どこへ行けばいいのだろう。新しい歯医者さんを探すのは簡単ではありません。技術だけでなく、信頼関係や安心感も大切です。夫も同じところに通っているので、帰宅後にそのことを話してみました。すると、「毎年年賀状をくれるから、その時に何かあれば知らせてくれると思うよ」と言うのです。

でも、いざという時のために、何かしら備えておきたいもの。歯に異常がなくても一度うかがって、「先生、万が一閉院される時には、どこかおすすめの歯医者さんはありますか?」と聞いておきたいね、と話し合いました。夫婦でそんな会話をしていると、なんだかちょっとさびしい気持ちに。

日々の生活では気づかないけれど、こうして少しずつ、身の回りの「当たり前」が変わっていくのでしょう。長年通っていた場所がなくなるかもしれないという現実に、向き合わなければならない時期が来たのだと、しみじみ感じました。


※婦人公論では「読者のひろば」への投稿を随時募集しています。
投稿はこちら

※WEBオリジナル投稿欄「せきららカフェ」がスタート!各テーマで投稿募集中です
投稿はこちら

【関連記事】
鼻がムズムズすると思ったら、太くて長い白い鼻毛を発見。ついでだからと鼻毛を全部カットしたら…
夫の「大掃除卒業」宣言から実現した、初の大掃除のない年末。普段からこまめに掃除、網戸や換気扇も天気や体調の良い時に。ゆっくり迎えた新年は格別で
古希の祝いを兼ねた、小学校の同窓会。帰りがけの友人からの声掛けに、小学校1年生の頃を思い出し…