黄昏時に、まだ幼かった娘がふとこう言いました…(写真:stock.adobe.com)
気になるニュースや家族のモヤモヤ、日々の生活で感じたさまざまな思いや誰かに聞いてほしい出来事など、読者からの投稿を紹介するWEBオリジナル投稿欄「せきららカフェ」。今回ご紹介するのは、50代の方からの投稿です。温厚で優しい父が亡くなったのは、娘が生まれてから半年後。父の苦労に気付けなかったと後悔の涙を流す日々でしたが、ある日――。
父からのメッセージ
娘が生まれて半年後、父が亡くなりました。
父はとても温厚で優しい人でした。
私が結婚してすぐ、母が病気になり介護が必要になりました。そんな中でも父は家事をこなし、病院への付き添いもしてくれていました。私にはいつも「大丈夫だぞ」と優しく声をかけてくれていましたが、きっと大きなストレスを抱えていたのだと思います。
やがて父自身も病に倒れ、寝たきりとなり、そのまま旅立っていきました。
父の死後しばらくは、そんな父の苦労に気づけなかった自分を責める日々が続き、思い出しては涙を流すこともありました。
そんなある日のこと。
夕方と夜の間、いわゆる黄昏時に、まだ幼かった娘がふとこう言いました。
「お母さん、おじいちゃんがお母さんのそばにいて、『大丈夫だよ』って言ってるよ」
その瞬間、どこからともなく、チリンチリンと鈴の音が聞こえてきたのです。
本当に娘に亡くなった父が見えたのか、それとも私を思って娘が言ってくれたのか――どちらかは分かりません。
けれど、その言葉を聞いたとき、私は心の底から決意しました。
「よし、強いお母さんになろう」と。
父はきっと、「お父さんは大丈夫だから、しっかりしなさい」と伝えてくれたのだと思います。二人とも本当にありがとう。
あの時間があったからこそ、今の私がいます。
これからも、強く生きていきます。
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