考えが違うのは当たり前
劇中では、松本若菜さん演じる新聞記者の菊乃と神林の対決をはじめ、さまざまな対立が描かれます。対立するようなことがあった時、自分自身は、白黒つけるというよりも、グレーもあるし、ピンクや黄色もあると考えるようになってきました。「そりゃそうだよね、そういう言い分もあるよね」と相手の事情を想像します。そう考えるようになったのは、子育てを経験したことが大きかったのかもしれません。自分が生んだ子どもでも、自分と同じようには考えていない。「血がつながっていても違う生き物」という発見がありました。子どもでさえ、自分とは違うのだから、血がつながっていない世間の人と考えが違うのは当たり前だと考えています。白黒つけたい人が間違っているわけでもないし、「白黒つけたくない」ということを誰に気遣うことなく表明できる。そこが目指すところじゃないかな。
<新聞記者の檜葉菊乃(松本若菜)は、社会部の検察担当。別の事件を追う過程で、統和医大入試で女子受験生が一律減点されているという噂を聞く。菊乃が医療現場を取材すると、「結婚や出産で現場を外れる女医は戦力にならない」と当たり前のように発言する医師たちばかり。女性医師までもが減点を容認していたのだ。菊乃は、事務畑出身で理事になった神林を取材の突破口にしようとする。一方、神林は医大の理事会で、女子一律減点問題の担当理事に指名されてしまい…>
神林役のオファーをいただき、原作の小説を読みました。社会的メッセージの強い作品。この内容を映像にしようと思っている人たちのパッションを感じました。神林という、これまであまり演じたことのないタイプの役に呼んでくださったことも本当にうれしかったですね。「ぜひ」とお受けしました。