何かうまくいかないことが起こったとき、「私がこんな性格だから…」と悩んでいませんか。「うまくいかない原因は、その人の性格に起因しないことも多く、性格について理解すれば不要に悩まなくなります」そう語るのはパーソナリティ心理学、発達心理学を専門とする心理学者・小塩真司さんです。今回は小塩さんの著書『人生が生きやすくなる「性格」の話 ─自分を知って幸福になる方法』より一部を抜粋し、「生きやすくなるための性格との付き合い方」をご紹介します。
顔や外見に性格は表れる?
「性格が顔や外見に表れるのか?」ということは、多くの人が興味のあるテーマだと思います。
これについては多くの研究があります。
結論からいうと、一見しただけでわかるような明確な特徴はないといえます。ただし、「平均顔」をつくることはできます。
例えば、外向的な人の顔の写真を多く集めて平均的な顔をつくり、同じように内向的な人との平均顔で比べてみると、どこかに違いがあるようには見えます。
というのも、外向的な人には表情に何かしらの特徴が出る可能性があるからです。誰もが想像できるように、外向的な人はよく笑う傾向があり、それが普段の表情にもにじみ出ます。不思議な現象ではありますが、外向的な人々の平均顔をつくると、なんとなく「明るい」顔の雰囲気になるものなのです。
しかし、ある一人の顔を見ただけで性格を判別できるようなレベルの特徴が出ることはありません。たとえ目の前に外向的な人物がいたとしても、顔だけでその人が外向的だと判断することは難しいのです。そして、外向性以外の性格特性だと、さらに表情とは結びつきにくく、ますます判断は難しくなっていきます。